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-『こちら化け物殲滅課』- 感想
…文章的に恩を仇で返してないかビクビクでしょうがありませんが(汗
深影一輝さんのおくる、一話短編のシナリオ
『サラリーマンだって地球を守れるんだ!』のキャッチフレーズに偽りは無く、本当にサラリーマンが化け物を相手にします。
リアルに『24時間、戦えますか?』のシナリオです。
・導入部
おおまかな世界観の説明から入り、徐々に主人公へスポットが移るという王道の導入部。
ただし、説明は要点を押さえ、かつ簡潔に仕上げてくれていると感じます。……作者さん、熟練者だなぁ
場面は変わって主人公・耕一の勤めるイズミ社へ。
新人(とはいっても入社半年)の耕一と、グータラ課長と、ツンデレっぽい上司の理奈さんという黄金の三角比の化け物殲滅課。
9:30~17:30かぁ…休憩もあるだろうしかなり待遇いいなぁ、とか思ってしまうのは僕が汚れている証拠でしょうか?いや、化け物と戦う時点で待遇もなにもあったもんじゃ無いのですが(汗
さらに里奈さんと同級の技師の千鶴さんと、ハードボイルドな班長さんが登場。登場人物はだいたいこんなところでしょうか。
ちなみに、固有名詞を赤色で紹介する手法が『上手い』と思いましたっ。そうか、こういう方法があったのか!
また耕一は過去に両親を化け物に殺害されたという傷をおっており、それもあってパイロットになった…と思ったら、それだけではないようです。
そして主役機、和泉七式・震電の登場!……が、何か裏がありそうですねぇ
また初陣で他の会社の機体とチームを組む、というのも一風変わってると感じました。
イズミ社みたいな中小が他の応援を頼むならともかく、メサイアファクトリーという最王手が自分のところだけでチームを組まないのだから、多分何らかの理由があるはず。
そんなことを考えている間に、何か強そうなのが登場! え、やられた? 2人ともやられちゃったの!?
前言撤回、待遇最悪です。
イメージ的には化け物殲滅って、ちょっと難易度の高い蜂の巣駆除くらいに思っていたので、かなりショックでしたorz
しかし2人の犠牲と過去のトラウマとの直面とで、迷いを振り切った耕一は震電のシステムをフルに引き出す!
そして約束どおりの戦闘へ
・戦闘パート
ヒューマンタイプ以外は楽勝ー! てなノリですね。 SP無しでバサバサ切り捨てることが出来ます。
しかしそのヒューマンタイプが異常に強い(汗 他の敵より命中率50%くらい高いですから。
設定的にはメサイアの機体が一機で制圧できるザコに対し、主人公機のように特殊なものでないと相手しづらいヒューマンタイプと戦力描写はしっかり出来ていると思いました。
また、感情=気力の上昇で変化する武器性能というのも面白い! しかも主人公のアイコンまで変化しますしw
欲を言うならば、気力MAXと他の差をもうちょっと付けて欲しかったかも…?
・エピローグ
咄嗟の機転と、捨て身の戦法でヒューマンタイプを撤退させることに成功っ。
また技術師のお姉さんから、自分の父ちゃんの過去話や、その偉大なる功績と共に、自分の手に震電が託された理由を聞く耕一。
失った人のことを惜しみつつも、初陣を飾ることの出来た新人を歓迎する部署の、仲間のみんな。
そして打ち上げへ――給料日前5000円とかリアルすぎるw
しかし最後の一コマは……!? という終わり方でした。
良かったところ
●サラリーマンが化け物を相手している!
そのままだけど、それが全て! 新鮮味が高いです。
サラリーマンという日常に近いテーマを扱っているので、あぁ『成るほど』と思わせる描写も多いです。というか、このリーマン縛りを違和感無く表現しているのが凄い!
●ご都合主義が無い
とんでもない特殊能力で敵を撃破などというご都合展開が殆ど無く、むしろ限られた条件の中で何とか局面をしのぐ様が見所。
ある意味、本当のリアル系ロボシナリオだと思いますw
●会話が身近で親近感がある
日常だけでなく、危機感ある場面でも「一般人ならこういう発言しそうだ」みたいな所まで考察されていて、やはり他のシナリオには無い味を出せていると感じましたー。
気になった点
●主人公以外のキャラの把握が難しい
や、短編なんだから、そんなところを突っ込むほうがおかしいのですが…サラリーマン縛りのせいか、他キャラも若干淡白という印象を受けました。
しかし浅木さん萌えw 超破壊力w 本編もあるようなら、是非とも彼女を生かして欲しいところ(ぉぃ
●化け物殲滅課の普段の仕事って何?
こんなところを気にする方が悪いのですが、他者の仕事内容とか気になってしょうがない人なので…(汗
とりあえず、空いた時間にシミュレーションというのは分かりましたw
ここを推したい!という点
●丁寧な作り
キャラ描写(特に主人公)から一つ一つ人形劇まで、作りこみがしっかりしています。
またEDのスタッフロールも会話の中に混ぜるという、所為ドラマ仕立てな点も『サラリーマン』を光らせています。
細かいことですが、主役機、和泉七式・震電の紹介時に、背景のコンソールにユニット画像が浮かび上がったのには驚かされました!
是非、参考にさせてもらいたいと思いましたー
まとめ
非常に口当たりの良い作品であると感じました。
主人公の悩みや葛藤、過去との対峙から一歩の前進まで、一話の中で描写しきれるところはしきっています。
またデータを覗いて見たところ、登場キャラ以外にもかなり設定が出来ており、そのまま5話くらいの話も出来る丁寧な作りでした。
ただし、長編へと移るとなると上記のサラリーマン縛りをどうやって維持するか……期待大ですw(無茶振り
いやぁ、いいところ悪いところなどちゃんと
羅列して頂けているのが有難いですね
ためになります
>サラリーマン
まあ、僕自身サラリーマンだった期間は物凄く
短いんですけどねorz
拘束時間が短いのはやっぱり命を張る仕事だから
というのがあるからですかねぇ
これで残業残業休日出勤とかでグッタリしてたら
戦闘どころじゃないでしょうしw
>戦闘
ここらへん色々説明不足だったんですよねぇ
メサイアが単独なのは化け物の数が少なかったのも
あるんですが新型のテストも兼ねてたわけで
浅木さんは会社側がすでにメサイアが出撃してるのを
掴んでいたので新人の初陣にはちょうどいいだろうっていう感じで
化け物退治はああいうザコは戦闘パートの通り
楽勝なんですが運悪く人型とかに遭遇しちゃうと
ああなっちゃうっていうのを表現してみた感じですね
>震電
他の方にももう少し変化が欲しいと言われました
アニメは変えてるんですけどねぇ
とりあえず140から150の間は一気に攻撃力上がるようにしてみます
>エピ
給料日前の金額はバイト時代の僕のノンフィクションですw
>会話
実際に自分がそういう立場だったら~っていうのを
最優先で考えて会話は書いていました
そこで現実味を感じて頂けたならの嬉しい限りです
>キャラ
あ な た も 浅 木 さ ん か
どんだけ人気なんだ、くそぅ!w
しかし、別所では主人公のキャラが薄いというのも
あったり何と言うか配分が難しいですね
>スタッフロール他
いやぁ、そういう細かいところを懲りたいタイプでw
特にコンソールの部分に気付いてもらえたのが
嬉しいです、あれ自分でも結構気に入ってる演出だったんですよ
地味ですけどねw
>続き?
…書きたい気はあるんですけどねぇ
い、色々と都合がありまして…忘れた頃に何か出るかも知れません
と、長文の感想ありがとうございました
>残業時間
確かに戦えなかったら元も子もありませんよね。
危険度を見るに、生命保険に入ること必須みたいな職業のようですし(汗
>震電の感情システム
面白いシステムだと感じました。
性能からアイコンまで変化し、能力が上がってますよ~みたいなのが伝わりやすいのも良いですね。
……ま、まぁ攻撃力上昇量が大きいのが好きなのは、個人的な嗜好かも知れませんが
>会話まわり
ロボットやファンタジーを扱うとどうしても失われるのが現実感。それを補填しながらSFを作ってるのが良いですねー!
あ、それと推したい点に書き忘れましたが、固有名詞のカラー文字表現も個人的にツボでした。
>浅木さん
親の期待や努力に応えたい。けど自分の人生は自分のものじゃないか…
そんな葛藤を抱えていた時、目の前に現れた運命の人(?)。そしてわずかな間に深まる親睦……
ザ・等身大ヒロイン、これに何かを感じるなというのが無理なことなのです。
何だか、はっちゃけた感想になってしまいましたが、ともあれ、これからも応援させていただきますーっ
それではw